SMレギュレーションドローサポートを解説どのドローソースを使用すべきか
今回は9/1からはじまるSMレギュレーションでのドローサポートを9/7発売の超爆インパクトを含めて紹介、解説していく。
SMレギュレーションでのドローサポート解説
「リーリエ」(コレクションムーン等)
自分の最初のターンは8枚、それ以外のターンは計6枚になるように引く。
手札次第では最大8枚、それ以外では6枚ものカードを引くことができる。しかし、逆に手札を消費できない場合、7枚以上あるときはまったく引くことができない。
手札がかさばるデッキによっては後述の「ハウ」が採用される場合もあるが、やはり「ハイパーボール」などで手札を減らす機会は多い。
よっぽど明確な理由がないときは無難に採用されるドローサポートだ。
「シロナ」(ウルトラムーン等)
SMでは最もポピュラーなドローサポート。理由はほかにはない圧倒的な安定感だろう。
他のサポートが自分や相手の手札に左右されたり、トラッシュするといったデメリットがあるのに対し、絶対に手札を入れ替えて6枚にすることができるのは大きい。
逆に手札を入れ替える必要がないデッキ、「エレキパワー」を手札に抱えておきたい雷デッキ、「ビーストリング」を抱えておきたいウルトラビーストのデッキなどは他のサポートが採用される。
「マーマネ」(新たなる試練の向こう等)
自分の手札を2枚トラッシュしなければ使えないが、デッキから4枚引くことができる。
手札の2枚とマーマネ、合わせて3枚消費して4枚ドローなので手札の合計は+1しか増えていないが、デッキによってはメリットにすることができるトラッシュする効果と不要なカードを2枚捨てて4枚引くことができる点から、上述のシロナが入らないデッキに採用される場合が多い。
手札がマーマネ以外に1枚以下の場合は使うことができない点に注意しよう。
「ハウ」(ひかる伝説等)
デメリットなしで3枚のカードを引くことができる。手札を2枚増やすことができ、自分の手札が4枚以上の場合のリーリエ以上だ。その抜群の安定性からSMでは採用手札がかさばるデッキに採用される場合がある。
「ハンサム」(ウルトラムーン等)
ハウとは逆に、山札の下から3枚引くことができる。ハウとの最も大きな違いは「ハンサムホイッスル」で山札から持ってくることができる点だ。
ハンサムホイッスルを入れない場合はハウとの選択だが、グッズを持ってくることができるデッキ、「アローラキュウコンGX」を採用した場合などは一緒に使っていきたい。
「ビッケ」(光を喰らう闇等)
自分と相手の手札をすべて戻し、もともとの手札の数分引くことができる。自分の手札を入れ替えるというよりは相手の妨害目的で入る場合が多い。
特に、自分の場合もよくあるかもしれないが、相手が大きく手札を消費して動いたあと、相手に手札は1~3枚程度でその中の1枚がドローサポートという手札の内容が多い。
そのときにビッケを使えば、相手の手札の中身を大幅に変えた上で減らすことができる。自分がサポート以外で手札を増やす手段があるデッキ、「テンガン山」や、「アブリボン」などを採用しているデッキに使いたい。
「ジャッジマン」(禁断の光等)
お互いの手札が4枚になるカード。お互いに事故を起こす可能性がある。
主に相手を妨害する目的で入れられる。特にSMでは相手の手札に干渉することができるカードが少ない。自分が事故を起こす可能性が低いデッキ、特に「ゾロアークGX」を採用したデッキに多くみられる。
「かんこうきゃく」(迅雷スパーク)
自分の手札を好きなだけトラッシュし、その後に5枚になるように引く。最大で5枚のカードを引くことができるが、その代わりに手札をトラッシュする必要がある。
自分のトラッシュに大量のカードを送り込みたいデッキ「ロトム」デッキや、アクアパッチを多く採用した水タイプのデッキに入れることができる。
「イリマ」(コレクションサン等)
お互いは手札を山札に戻し、コインを投げて表なら6枚、裏なら3枚引く。
主に相手を妨害する目的で使われるが、安定性が全くない。自分が表、相手が裏ならかなり有利になるが、逆に自分が裏、相手が表の場合もある。採用する場合は保険として「ヤレユータン」や、「ゼブライカ」などのドローをすることができる特性をもつポケモンと一緒に使いたいが、多くは上述のジャッジマンが優先される。
「ハラ」(キミを待つ島々等)
手札を戻し、4枚引く、自分がGXワザをすでに使っていたら7枚引く。最初にGXワザを使うデッキ、「ゼラオラGX」、妨害の「デンジュモクGX」デッキなどに採用が考えられるが、一番最初、ワザを使っていないターンにハラしかドローサポートしかない場合に4枚しか引くことができない。大抵は上述のサポートが優先されるので、採用頻度は低い。
「TVレポーター」(チャンピオンロード等)
自分の山札から3枚引き、自分の手札を1枚トラッシュする。ハウの劣化のように見えるが、トラッシュにカードを送り込みたい場合に採用される。
その場合にマーマネよりも引く枚数は少ないが、手札の合計は+2増えているのに加え、手札が0でも使うことができ、トラッシュするカードも引いた3枚と手札から選ぶことができる。
多くのカードは落としたくないが、特定のカードをトラッシュに送りたいデッキ、「ジュペッタGX」や「ギラティナ」が採用されたデッキに入る。
「ものまねむすめ」(チャンピオンロード等)
手札をすべて山札に戻し、相手の手札の枚数と同じだけ引く。先攻の場合や、後半に相手が手札をほとんど動かさなかった場合、対「ゾロアークGX」に多くのカードを引くことができる。特に対ゾロアークGX戦は10枚以上のカードをドローすることもしばしば。
しかし、相手の手札に大きく依存し、後攻の場合や、常に手札を使っていく相手の場合にほとんど引くことができない。ほとんど対ゾロアークGXのカードだろう。
「マサキのメンテナンス」(チャンピオンロード等)
自分の手札を1枚山札に戻し、その後3枚引く。ほとんどハウの劣化だが、手札よりも山札にいることが利点になるカード、特に超爆インパクトの「ワタッコ」を山札に返したい場合に採用が考えられる。多くはほかのサポートで事足りるので採用されないだろう。
「地底探検隊」(チャンピオンロード等)
自分の山札を下から4枚みて、好きなカードを2枚手札に加えて残りは好きな順番で山札の下に戻す。手札の合計は+1だが、手札をトラッシュすることなく、4枚のなかから必要カードを手札に加えることができる、安定したカードだ。2進化デッキなどで採用が考えられる。
「ロケット団のいやがらせ」(サトシVSロケット団)
お互い手札を山札に戻し、5枚引く。ジャッジマンよりも1枚多いので、相手の手札をリセットしながら、自分の事故が怖い場合に使われる。相手の手札をリセットする手段がほしい場合に採用が考えられる。
「サトシのゆうじょう」(サトシVSロケット団)
山札から2枚引く。自分の場に「サトシのピカチュウGX」がいるなら合計4枚引くことができる。条件はあるが、デメリットなしで4枚ドローをすることができる。サトシのピカチュウGXが入る場合は問答無用で4枚入れたい。
「ロケット団のいやがらせ」(サトシVSロケット団)
お互い手札を山札に戻し、5枚引く。ジャッジマンよりも1枚多いので、相手の手札をリセットしながら、自分の事故が怖い場合に使われる。相手の手札をリセットする手段がほしい場合に採用が考えられる。
「ククイ博士」(コレクションサン等)
山札から2枚引き、この番に自分のポケモンが相手のバトルポケモンに与えるダメージが+20される。ダメージが低いデッキに入れておきたい。
また、ドローする枚数がハウと1枚しか変わらないので+20を優先してククイ博士を採用するのもありだろう。
「ポケモンブリーダー」(ひかる伝説等)
山札から2枚引き、自分のバトル場のポケモンのHPを20回復する。限定的だが、HPが多いポケモン、自傷するワザをもつポケモンを使う場合に採用が考えられる。
「マーズ」(ウルトラサン)
山札から2枚引き、相手の手札からオモテを見ないで1枚トラッシュする。
相手を妨害する目的で使われ、妨害デッキで採用が考えられる。トラッシュからカードを回収するカードが減ったため、相手のキーパーツを抜くことができれば大きい。
また、相手のいらないカードをトラッシュしてもハイパーボールで切るカードを減らしたと考えることができる。とりあえず使って損はないカードだ。
「ウルトラ調査隊」(ウルトラフォース)
自分の手札の「ウルトラビースト」を2枚までトラッシュし、その数×3枚引く。
最大2枚トラッシュで6枚引くことができるが、条件が厳しい。使う場合は大量のウルトラビーストを入れて使いたいが、多くはほかのサポートで事足りるだろう。
「カツラの一発勝負」(ドラゴンストーム)
手札がこのカード1枚だけの場合に自分の場の炎ポケモンの数×2枚山札を引く。条件が厳しい上、自分の場にポケモンが揃っていないと多くのカードをドローすることができない。現段階で使い道はない。
「フウとラン」(裂空のカリスマ)
自分の手札を戻して5枚引くか、自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。ドロー効果が安定しているのに加えて、2つ目の効果も有用だ。特にベンチから場に出たときにダメージが上がる「グソクムシャGX」デッキ、逃げるエネルギーが重いポケモンが多いデッキに採用される場合が多い。
「カヒリ」(迅雷スパーク)
山札から2枚引き、コインを投げてオモテならこのカードをトラッシュせずに手札に戻す。運が良ければ次のターンのドローが約束されるが、安定しない。他のカードが優先される。
「アカネ」(超爆インパクト)
自分の山札から1枚引く、自分のトラッシュにアカネがあるならその数×2枚さらに引く。1枚トラッシュで3枚とハウと同じ枚数、2枚トラッシュで5枚、3枚トラッシュで7枚ものカードを引くことができる。
基本的に1枚目をハイパーボールなどでトラッシュに送ってから2枚目以降の効果で使うことになるだろう。多くのカードをドローする可能性を秘めているが、1枚目が安定しないので考えどころだろう。
最後に
これで現段階で出ているドローサポートはすべてだ。
ほとんどのカードにそれぞれ採用理由を作ることができるが、最も使いやすいのは「シロナ」と「リーリエ」だろう。
この2枚を考えてから、他のカードのにも視野を広げていこう。