デッキ構築を解説!!チャンピオンズリーグ京都上位デッキを分析~ポケモン編~
今回は先日行われたチャンピオンズリーグ京都のマスターリーグ、ベスト8のデッキから、どのようにデッキ構築がされているのかを紹介していく。
まずはポケモンから見ていこう。
デッキに対するポケモンは欠かせない存在
ポケモンはデッキに欠かせない存在でありながら、場に出し、エネルギーを付けるという工程を挟まないとデッキに入っている意味がない。
なのでポケモンの枚数が多いほど事故の元になってしまうが、少なすぎると場に出すことができないというジレンマを抱えている。
さらに取られると負けてしまうサイドの枚数は6枚なので、いかに多くの強力なポケモンを入れたとしても、実際に場に出て戦うポケモンは3~6体までになってしまう。
加えてベンチの制限が5体までなので、あまり入れすぎると無駄なカードになってしまうこともある。
ベスト8デッキのポケモン枚数
ポケモン総数 たねポケモンの枚数 進化ポケモンの枚数 ポケモンの種類(GX、EX、非GX、EX)
チャンピオンズリーグ京都のベスト8デッキレシピ
1位 ウルトラネクロズマGX+カラマネロ
- ポケモン 15枚 たねポケモン12 進化ポケモン3 7種類(GX6、EX0、9)
2位 ゾロアークGX+ダストダス
- ポケモン 21枚 たねポケモン14 進化ポケモン7 10種類(GX6、EX2、13)
ベスト4 ガマゲロゲEX+ジュナイパーGX
- ポケモン 18枚 たねポケモン10 進化ポケモン8 7種類(GX5、EX5、8)
ベスト4 よるのこうしん
- ポケモン 18枚 たねポケモン14 進化ポケモン4 7種類(GX2、EX3、13)
ベスト8 ニンフィアGX
- ポケモン 7枚 たねポケモン 4 進化ポケモン3 2種類(GX3、EX0、4)
ベスト8 ゾロアークGX+ルガルガンGX
- ポケモン 21枚 たねポケモン14 進化ポケモン7 10種類(GX9、EX2、10)
ベスト8 マッシブーンGX+ルガルガンGX
- ポケモン 12枚 たねポケモン11 進化ポケモン1 8種類(GX7、EX0、5)
ベスト8 ルガルガンGX+ゾロアークGX
- ポケモン 21枚 たねポケモン15 進化ポケモン6 11種類(GX7、EX2、12)
ここまでポケモンのみ見てもらったが、最も異質なのはニンフィアGXのデッキだ。
このデッキはLO(Library Out)、相手の山札切れを基本的な勝ち筋とした特殊なデッキなので説明しない。
ここでは7つのデッキのポケモンについて解説をしていきたい。
1.各デッキのポケモンの枚数
一番少ないのがマッシブーンGX+ルガルガンGX(以下マッシルガ)の12枚、最大が2つあるゾロアークGX+ルガルガンGX(以下ルガゾロ)の21枚だ。
マッシルガはたねポケモンでも最高級のパフォーマンスを誇るマッシブーンGXを主軸とし、ルガルガンGXを補助またはサブアタッカーとして活用するデッキだ。
たねポケモンが主体なので、デッキの中のポケモンの枚数が少なくなる。
逆にルガゾロは同じルガルガンGXを採用しているデッキだが、1進化であるゾロアークGXをメインアタッカーにしている。
加えて今大会で入賞を果たしているルガゾロはどちらも環境を読んだ、不利デッキに対して弱点を突くサブアタッカーの枚数が多い。
それでもデッキが回っているのはゾロアークGXの特性、とりひきの存在だろう。
いらないカード1枚をトラッシュして2枚引くという、ポケモンカードの中でも屈指の強特性であるゾロアークを入れることによって、強引に回すことを可能にしている。
2.たねポケモン、進化ポケモンの枚数
すべてのデッキのたねポケモンの枚数が10枚以上、最も多いルガゾロは15枚になっている。
これはメインアタッカーのゾロアークGXのワザ、ライオットビートがベンチポケモンの数だけダメージが上がるワザになっているからだ。
進化ポケモンの枚数はたねポケモンがメインアタッカーのマッシルガが最も少なくなっているが、実は場に出すことができる進化ポケモンが一番少ないのはよるのこうしんだ。
ランプラーはよるのこうしんのダメージを上げるためにデッキに入っており、トラッシュに送られるカードだ。
なのでよるのこうしんは場に出すことができる進化ポケモンはおらず、すべてたねポケモンになっている。
3.ポケモンの種類
7~11種類となっている。
ここでも多いのはルガゾロだ。
多くのデッキはポケモンの種類が多いと、それだけデッキとしての軸がぶれてしまい、使わないポケモンが事故の元として跳ね返ってくる。
それをとりひきとしても有効活用できるので、これだけの種類のポケモンを入れることができるのだろう。
4.GX、EX、非GX、EXポケモンの枚数
GX、EXを合わせた枚数が一番多いのはルガゾロだ。
ベンチをできるだけ広げ、事故を回避するためにカプ・テテフGXとシェイミEXが多く入っている。
ここで枚数が多くなっているので、アタッカーよりはデッキを回す役割のポケモンが多く枠を取っていることがわかる。
逆に非GX、EXの枚数が多いのはゾロアークGX+ダストダス(以下ルガゾロ)とよるんこうしんだ。
よるのこうしんは非GX、EXのポケモンがメインアタッカーであり、ダメージを上げるためのよるのこうしんを持つポケモンが非GX、EXなので多い枚数となっている。
ゾロダストはルガゾロとは違い、ダストダスが非GX、EXであり、サブアタッカーと相手の妨害を兼ねている。ルガルガンGXよりも必要な枚数が多いため、非GX、EXの枚数が多くなっている。
当然、デッキによってポケモンの枚数、種類は大きく違っているが、ここでは京都大会のベスト8デッキについての紹介した。
5 全デッキに採用されたカプ・テテフGX
すべてのデッキに1枚以上入っているのがカプ・テテフGXだ。
このポケモンの汎用性はもはや入れない理由を探すほうが難しいほどのカードになっている。
入れない例としては、今回も入賞を果たしているニンフィアGXデッキ、または強いて挙げるならゲッコウガBREAKのデッキだろう。
この2つのデッキのカプ・テテフGXを入れない理由は、カプ・テテフGXを使わなくてもデッキを回すことができ、HP170で倒されてしまうとサイドを2枚取られてしまう、というのが理由だ。
最後に
今回は大きくどのぐらいの枚数ポケモンが採用されているの、そして採用した理由を解説した。
次回の記事では各ポケモンカードの役割をさらに細かく分け、チャンピオンズリーグ京都上位デッキを分析していく。